福島県郡山市の太陽光発電・蓄電池設置業者、フクイシソーラーです!! いつもブログをお読みいただき、ありがとうございます。
太陽光発電システムの導入を検討されているお客様から、「蓄電池にはどんな種類があるの?」というご質問をよくいただきます。特に「単機能型とハイブリッド型って何が違うの?」という疑問は多くの方が抱えているのではないでしょうか。太陽光発電と蓄電池はセットで考えられることが多く、それぞれの違いやメリット・デメリットを理解することは、ご家庭に最適なシステムを選ぶ上で非常に重要です。
この記事では、蓄電池の種類の中でも代表的な単機能型蓄電池とハイブリッド型蓄電池に焦点を当て、それぞれの特徴や大きな違い、そしてどのようなご家庭にそれぞれがおすすめなのかを詳しく解説します。この記事を最後まで読んでいただくことで、ご自身のライフスタイルや太陽光発電の設置状況に合った蓄電池の種類を見つけられるようになります。
太陽光発電システムを導入済みの方や、これから太陽光発電と蓄電池の導入を検討されている方は、ぜひ最後までお読みください!
太陽光の蓄電池の種類は何種類あるの?
太陽光発電システムに蓄電池を連携させる方法は、大きく分けて単機能型とハイブリッド型の2つのタイプに分類されます。この2つのタイプは、それぞれ異なる仕組みで太陽光発電システムと連携しています。それぞれの特徴を理解することで、ご家庭のニーズに合った蓄電池を選ぶことができます。
単機能型
単機能型蓄電池は、太陽光発電システムとは独立して設置される蓄電池システムです。単機能型蓄電池には、蓄電池専用のパワーコンディショナ(以下、パワコン)が内蔵されています。このパワコンは、電力会社の電力(交流)を蓄電池に充電するために直流に変換したり、蓄電池に貯めた電力を家庭で使えるように交流に変換したりする役割を担っています。
太陽光発電システムをすでに導入しているご家庭では、太陽光発電専用のパワコンがすでに設置されています。そのため、蓄電池を追加で設置する場合、この単機能型蓄電池を設置することで、既存の太陽光発電システムを活かしながら蓄電池を後付けできます。
単機能型蓄電池の主なメリットは、既存の太陽光発電システムに後付けしやすい点です。太陽光発電システムのパワコンを交換する必要がないため、導入にかかるコストを抑えられる場合が多くあります。また、太陽光発電システムとは別に稼働するため、太陽光発電のパワコンが故障しても、蓄電池は独立して使用できます。
一方で、デメリットとしては、太陽光発電のパワコンと蓄電池のパワコンの2台を設置するため、設置スペースが広く必要になることや、電力変換ロスが2回発生してしまうため、蓄電池の効率がやや下がることが挙げられます。
ハイブリッド型
ハイブリッド型蓄電池は、太陽光発電のパワコンと蓄電池のパワコンの機能が1台に統合された蓄電池システムです。この1台のパワコンで、太陽光パネルで発電した直流電力を交流電力に変換する機能と、蓄電池に電力を充放電する機能の両方を兼ね備えています。
ハイブリッド型蓄電池は、太陽光発電システムと蓄電池を同時に新設する場合に多く採用されます。太陽光発電システムと蓄電池が一体化しているため、システム全体を効率的に管理できます。
ハイブリッド型蓄電池の最大のメリットは、電力変換が1回で済むため、電力ロスが少なく、エネルギー効率が高い点です。太陽光で発電した電力を蓄電池に貯める際、直流から直流へと直接変換するため、電力の無駄が少なくなります。また、パワコンが1台で済むため、設置スペースを節約できます。
デメリットとしては、既存の太陽光発電システムに後付けする場合、すでに設置されている太陽光発電のパワコンをハイブリッド型パワコンに交換する必要があるため、初期費用が高くなる傾向があります。
単機能型とハイブリッド型の大きな違いとは?
単機能型蓄電池とハイブリッド型蓄電池の最も大きな違いは、パワコンの台数とそれによるエネルギー効率、そして停電時の出力です。
単機能型は、太陽光のパワコンと蓄電池のパワコンの2台を設置します。このため、太陽光で発電した電力を蓄電池に貯める場合、「直流(太陽光)→交流(パワコン)→直流(蓄電池パワコン)→直流(蓄電池)」と2回の電力変換が必要になります。この変換の際に、どうしても電力ロスが発生してしまいます。具体的には、1回の変換で約3~5%のロスが生じるとされており、2回変換すると約6~10%の電力ロスが発生する計算になります。
一方、ハイブリッド型は、パワコンが1台に集約されています。太陽光で発電した電力を蓄電池に貯める際は、「直流(太陽光)→直流(蓄電池パワコン)→直流(蓄電池)」と、変換ロスを最小限に抑えることができます。この効率の差は、長期的に見ると電気代の節約額に大きな差を生む可能性があります。
停電時の出力と蓄電能力
停電時における単機能型とハイブリッド型の振る舞いにも違いがあります。
単機能型の場合、太陽光発電と蓄電池は独立しているため、停電時には太陽光で発電した電力を直接家庭内で使用することはできません。停電時には、蓄電池に貯めていた電力を非常用電力として使用することになります。この場合、蓄電池の容量が尽きると、停電が続く限りは電力を使用できなくなります。
ハイブリッド型の場合、停電時でも太陽光で発電した電力を、パワコンを通して直接家庭内の特定回路で使用することができます。例えば、ハイブリッド型蓄電池は太陽光パネルで発電した電気をそのまま利用できるため、日中であれば蓄電池の容量が尽きても発電量に応じて電化製品を使い続けられることが多いです。また、発電した電気をそのまま蓄電池に貯めることもできるため、停電が長引いても安心して過ごすことができます。これは、災害の多い福島県郡山市で生活する上で非常に重要な機能と言えます。
単機能型がおすすめな家庭
単機能型蓄電池は、以下のようなご家庭に特におすすめです。
- すでに太陽光発電システムを導入しているご家庭 既存のパワコンを活かして蓄電池を追加設置できるため、初期費用を抑えて災害対策や自家消費率向上を図りたい場合に最適です。
- 設置スペースに余裕があるご家庭 太陽光発電のパワコンと蓄電池のパワコンの2台を設置する必要があるため、広いスペースを確保できるご家庭に適しています。
- システムのシンプルさを求めるご家庭 太陽光発電システムと蓄電池がそれぞれ独立しているため、どちらかのシステムに問題が発生しても、もう一方は影響を受けずに稼働し続けることができます。
ハイブリッド型がおすすめな家庭
ハイブリッド型蓄電池は、以下のようなご家庭に特におすすめです。
- これから太陽光発電と蓄電池を同時に導入するご家庭 新築住宅や、太陽光発電システムを新たに設置するご家庭には、ハイブリッド型が最も効率的でコストパフォーマンスに優れています。パワコンが1台で済むため、設置スペースもコンパクトになり、工事費も抑えられる傾向があります。
- より高いエネルギー効率を求めるご家庭 電力変換ロスが少ないハイブリッド型は、太陽光発電で得られる電力を最大限に活用できます。自家消費率を高め、電気代を徹底的に節約したいと考えるご家庭に最適です。
- 災害時の備えを重視するご家庭 停電時でも太陽光発電と蓄電池の両方を活用できるハイブリッド型は、非常時の電力確保に非常に優れています。特に台風や地震といった自然災害が多い地域である福島県郡山市にお住まいのご家庭にとって、ハイブリッド型は大きな安心材料となります。
まとめ
この記事では、蓄電池の種類である単機能型とハイブリッド型について、その違いを詳しく解説しました。
単機能型蓄電池は、すでに太陽光発電システムを導入しているご家庭に後付けする際に適しており、既存の設備を活かせるメリットがあります。一方、ハイブリッド型蓄電池は、太陽光発電と蓄電池を同時に新設するご家庭に最適であり、エネルギー効率の高さや停電時の利便性に優れています。
福島県郡山市のフクイシソーラーでは、お客様のライフスタイルやご希望に合わせて、最適な蓄電池の種類をご提案しています。どの蓄電池を選べば良いか迷われている方は、ぜひ一度ご相談ください。専門のスタッフが、お客様一人ひとりに最適なプランをご案内します。